叢生型竹林(株立ち型竹林)

連軸型の図のように、このタイプでは、竹(竹稈)の地下部分は大きく膨らみ、その膨らんだ部分には、大きな「芽」が左右互い違いに数個あります。
その「芽」が成長して、新しい竹(竹稈)になります。
したがって、竹林では数本、あるいは数十、数百本が一株を作り、そのような株が集まって竹林を形成します。

このタイプは熱帯性竹類の特徴で、熱帯や亜熱帯地方の竹林のほとんどがこのタイプで、日本の暖地で栽培されているホウライチクやホウオウチク、またダイザンチクやリョクチクなどがこのタイプです。

写真は、タイ西部のカンチャナブリ県の山中でみた俗にシャムダケといわれる種類の実生の株です。これは、開花して実った種子が飛散して生まれた小さな株が点在している状況を撮ったもので、これらの小さい株がやがて大きな株に成長して新しい群落に発達していきます。
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